ボール&チェインズ
このバンドを説明するにはまずメンバーそれぞれの生い立ちから話さなければならない。
親族のコネで入社した商社の元受付嬢。年齢のせいなのか、昨年より事務職に配置転換され、慣れないお茶出し、コピーとりに奮闘する毎日。疲れた時は岩盤浴で汗を流す。
5年前、夢の独立開業を果たす。自由が丘の小洒落たイタリアンレストラン「ぼん・じょびーの」、あえなく1年で閉店。その時できた膨大な借金を返すため、現在は某居酒屋の厨房で、馬車馬の如く働く日々。いつかまた「ぼん・じょびーの」の再開店を夢見る。
若くして父になった為、進学をあきらめ就職。そんな娘も来年から社会人になるので、もう一度、あの時行けなかった高校へ。娘より若い同級生に「番長!」とイジられるも、本人は大満足で元気に通学中。
大工一筋40年。頑固一徹、親方にまで昇り詰めました。そんなある日、TVで偶然見かけたシシドカフカにアツく胸を打たれ、ドラムを始める。ドラムで親方を目指す。
まさに日常というものを玉と鎖でつながれた者達。 そして彼らが集まる時私達の想像を超えた力が発揮されるのである。